デッサン添削では出来上がりを見て判断するだけなので、実は途中経過で間違いを犯していても判別出来ないところが有ります。その一つとして挙げられるのが、ネリ消しで間違った線をごしごしと消す、それも間違えた途端に消す、というものです。

ネリ消しは、白い部分を描く道具だと考えてください。間違いを消す、という考えも辞めてください。間違いではなく、途中経過です。全ての線は、間違いではありません、アタリを取るところから初めて、どんどん改良を加えていくのです。そのため、線は必然的にずれる訳ですが、そのずれ方は初心者では大きく、熟練者では小さくなります。ずれた部分だけを、改良した後で、修正してください。或は、明るい部分を描いてください。

もしこのような使い方をしない場合、線ばかりか明暗まで消えてしまって、最初から描き直し、塗り直し。その上どれだけ改良が要るのか、参考にする線も消えてしまってので、測り直しも要る。大変手間です。職人的合理性からは遠い、下手な方法です。

でもこの間違いを犯す人は多い。それは、文章間違えて全部ごしごし消すのが習慣になっているからでしょう。字消しと、絵とは、根本的に違うのです。
全部消す×、部分修正○、消す×、白を描く○、です。

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