投稿者:藤木さん(16歳・高校2年生/デッサン歴1年6ヶ月/東京芸大受験)

メッセージ本文:
藝大合格のため日々精進しています。
美術予備校で、家で、2日に1度はデッサンをしてきました。
そのおかげか1年経ちデッサン力も向上したと言われます。
その証拠として描いたデッサンです。
白の美しさを、反射を、表現しました。
昔の稚拙なデッサンと比べて、良いと感じました。
いかがでしょう。
(90分)

ブックスタンドのデッサン

私はちょうどあなたと同じ高2の時、東京に出た。そこには芸大目指しの人が全国から集まっていた。私は鼻っ柱を折られると同時に、世界が広がった清々しさも感じたことをよく覚えている。

添削については、遠近法の基本をもう一度見直すこと。金属の厚みを全て描き込むこと。しかし、あなたにはそれより気になることがある。

デッサンの大きな目的の一つには、自己批判力がある。客観視といってもいい。批判というのは、否定でも肯定でもなく、公平中立な地点を探ることだ。それは、自己愛や思想信条や教義、感情によって常に妨げられるものだ。だから難しい。

だから出来た!完璧だ!とも言えないし、自分はこうだ!と言い切ることも出来ない。描き続ける限り、それがずっと続くのだ。これは技術的裏付け以上に、感性の領域を下支えしてくれるものだと思っている。「褒めて育てる」方法論では、この事を伝えることが難しい。

口には出さないが、黙々と研鑽に励んでいる多くの人々が、あなたの周りにもいるはずだ。早く気付くべきだ。

ブックスタンドのデッサン



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