投稿者メッセージ:
まだまだ濃さが足らないと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
石膏デッサンが、相変わらず形が取れなくて苦手です。
進歩が見えないので挫折寸前です。
負けたくないので、まだ頑張るつもりですが、先が見えて来ないので心折れそうです。
(木炭デッサン40分)

裸婦デッサン

 

ご投稿有難うございます。

今回、挫折しそうだとか、先が見えないので心が折れそうとか、お書きになっているのでちょっと気になります。
頭では分かっていても、なかなか表現できない、そんなところがデッサンにはあります。
長い眼で、色々試してみて、何となく感触が得られて出来るようになる、それまでは色々考えますが辛抱!
こういうメンタルなところはデリケートな問題なので、実際お会いすれば詳しく御説明できるのですが、、、

今回は思い切って、濃い色が出せました。ここからは、時間があれば、細かく描き込むことをお勧めします。
薄いところ、肩甲骨、腰骨周辺の硬い骨の表情や、脇やお尻などの柔らかい表情を描いていきます。
微妙なところを追っていき、グラデーションの幅を増やします。
じっくり細かいところを描きますので、時間が必要です。長時間描く機会が持てれば是非やってみて下さい。

形は取れてます。欲を言えば背中の微妙な陰影をもっと追って欲しいですが、上手く描けてはいると思います。
ただ、「見たままに迫っていこう」という意識がもう少し欲しいかな。
例えば頭。ただ黒くしたって感じです。黒いのはいいのですが、平面的です。もっと複雑だったはず。
お尻の下、地面、もっと影が落ちていたはず。人物(部分)に集中するあまり、空間が観察できていないのでは?

裸婦デッサン 背中

 

ちなみに右の絵は生徒さんの参考作例です。デッサン歴は5年ほど。
20分クロッキーですが、背中に集中して繊細なところまで追えています。
最初は全然微妙なところが見えなかったそうですが、いつしか見えるようになったそうです。

デッサンを続けていくと「壁」には何度も突き当たります。
ある日「そうかー!」と自分で気がつく瞬間が来ます。先生の言葉もその時に初めて意味が解ります。
デッサンが上手くいかないのは、すべからく「見えてない」からです。
ちゃんと見てる!と思われるのでしたら、それは「見てるつもり」なんです。



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