投稿者:ミームさん(30歳・会社員/デッサン歴:1年ほど前に1ヶ月)

■モチーフ
トイレットペーパーと錠剤の入った瓶

■自己紹介・デッサンの目的
趣味で漫画やイラストを描いています。
自分の絵をもっと好きになりたくて、そのためには絵の説得力が必要と考えデッサンを始めました。
以前デッサンをやっていた時には、どうにも自分の絵につながっていないような気がしてモチベーションを維持できず投げ出してしまいました。
あれから、自分の絵にはインパクトがなくぱっと目を惹く魅力がない=明暗がはっきりしておらず、ぼんやりしていると感じ自信をなくしかけています。ここで、美術デッサンの基礎を少しでも身につけて活かしたいと思っています。 

■頑張った点、上手くいかなかった点
頑張った点
トイレットペーパーのたわみに見られる陰影を意識しました。
錠剤の入った瓶はガラスっぽさを出したくて、暗さとハイライトのコントラストをつけるようにしました。
トイレットペーパーの芯の中は空洞であると念じてタッチに気をつけました。
上手くいかなかった点
いつのまにか円柱が右肩上がりになっていました…
白いトイレットペーパーとそうじゃないところの線?がぼんやりしている気がします。
白いトイレットペーパーの円柱感がうまく出ませんでした。
ペーパーの表面はプツプツしていましたが、上手く表現できずに諦めてしまいました。
■どのような点を向上させたいか
形をもっと早く正確にとれるようにしたいです。
トイレットペーパーの明暗、質感の表現もよくわかりませんでした…
なんというか全体的にまだまだだとは感じるのですが、どの辺りをより気を付けたら良くなりますでしょうか。

■デッサンの所要時間

120分

トイレットペーパーと錠剤の入った瓶のデッサン
投稿ありがとうございます。返信が大変遅くなりまして失礼しました。
素晴らしいです! 素晴らしい点が3点あります。

  1. 文章をたくさん書いて、こちらに伝えようとする努力をしてくださった事。
    絵は他者に対するコミュニケーションです。伝えようとする姿勢はすごく大切。
  2. トイレットペーパーのたわみなど、観察により狙いを決めてデッサンに取り組まれた事。
    モチーフに真摯に向き合っている姿勢にとても感心します。
  3. 自分の作品づくりの為に「デッサンが必要だ」と気が付かれた事。
    これが一番、素晴らしいです!!
    あなたの作品はリアルな写実絵画では無いのかもしれない。一般的なデッサンモチーフを描くのは面白味もないし、作品に繋がらないと思われたのかもしれない。・・・が、自分の絵と向き合う中で「画面がぼんやりするのはデッサン力が足らないからかもしれない?」と気付かれたわけです。
    デッサンは、単に目の前のモチーフを「写真そっくりに描く」のを目的にしていません。構図や明暗のバランス、主題へのピントの合わせ方、それらしく見せる表現など、作品制作の為の練習要素がたくさん詰まっているのです。モチーフは何でも、作家の自力は上がっていくのです。

さてさて、今回お送り頂いたデッサンの寸評に移ります。
ご自身で気付かれている点も多いですが、やはりトイレットペーパーの楕円形が崩れましたね。
あと、ペーパーの影を追おうと頑張られた結果、影のコントラストが強くなり、硬い表情になってしまいました。白く柔らかいものは、薄い鉛筆でふわっとした細かいグラデーションで表現します。

明暗は、もっとよく見て観察しましょう。
一番濃い所は? 一番明るい所は?
二番目に濃い所は? 二番目に明るい所は?
出来るだけ、明暗の幅を大きく取ってください。

真っ黒から真っ白までのグラデーションを作る運筆練習などもお勧めします。

貴方の作品も拝見してみたいですね♪
今後も頑張ってください。

トイレットペーパーと錠剤の入った瓶のデッサン



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