投稿者:みなきさん/学生(大学2年)
■自己紹介・デッサンの目的
私はアニメや漫画などで見るようなイラストを描いている者です。絵が上手くなりたい、物を正確に捉えら力がほしくてデッサンを始めました。デッサンは現実の世界をどれだけ正確に描けるかどうかの目を養うものだと考えています。しかしデッサンの予備校や美大受験のためにデッサンをするといったことがなかったため誰かに講評してもらった経験が少ないのでここで添削をさせてもらいたいです。よろしくお願い致します。
■頑張った点、上手くいかなかった点
できたところ
・布と箱の柔らかさと硬さの表現
・布と箱の厚みの演出
・影が影らしくなった
できなかったところ、もう少し表現力が必要だと感じたところ
・布のシワを表現することが難しかった
・布の色が本物よりも明るい色になってしまった(広い面積で濃い色を塗るのが難しかった)
・時間内に描きそびれた部分があった
特に物体に光があたってできる陰(物体の外にできるやつです)が描きそびれてしまった部分を描いた後に発見してしまいます。
■どのような点を向上させたいか
バランスを取る力
物体を的確に捉える力
質感の表現力を高める
■デッサンの所要時間
135分
みなきさん、初めまして。コメントも丁寧にお書きいただきました。目的も、自己分析も明確だと思いました。
「デッサンは現実の世界をどれだけ正確に描けるかどうかの目を養うもの」それは一般的見解としては、間違いありません。ただアートの世界は、現実を正確に捉えるだけのものではなく、それぞれの感性の世界です。それを支える理性、客観性が、デッサンの重要な役割であると、私は考えています。
自分のデッサンの、上手く行った点、上手く行かなかった点、これから目指していきたい点を考えること、他の人に講評してもらうこと、これは客観視に関わることで、デッサン塾の主な目的です。客観視と一言でいっていますが、これがとても難しいことでして、(私を含めて)デッサンをするすべての皆さんが苦労しているはずです。その苦労が分かって、デッサンは始めの一歩を踏み出したと言って、過言ではないでしょう。
さて、このデッサンで、まず気になったのは、紙のざらざらです。これでは布が緻密に描けません。なので、この布の柔らかさ、質感は、まだ未知数だと思いました。質感は、自分が描けるだけ迫って初めて、それらしさが出て来るものですので、もっと迫る、迫るための紙を使うことから始めましょう。箱に関しては、遠近法がまずまず正確です。質感も、布と差別化し工夫しています。ただ写真と比べると、スケールが少々小さくなっています。
デッサン力を上げるためには、「バランスを取る力、物体を的確に捉える力」を具体的に考えられるようになることです。具体的に考えるとは、大きさ(形)、色、光、質感などの各要素に落とし込み、冷静に判断していくことです。上手い人は、間違えることなく描ける人というよりは、冷静に判断して「直せる」ようになった人なのです。引き続き、頑張って下さい。