投稿者:でんどん さん (35歳・主婦/デッサン初心者)
■自己紹介・デッサンの目的
小さい頃から絵を描くのが好きでしたが、成人してからは、周りと比べて落ち込む事も多く、描いたり描かなかったりを繰り返していました。
自分の思うように絵を描きたい!と強く思うようになり、基礎力を上げるために静物デッサンを始めました。
デッサン自体は、普通高校の美術の授業で数回行った程度です。インターネットの講座や動画を見ながら、独学で進めています。
■頑張った点、上手くいかなかった点
●頑張った点
・形を取るのが苦手なので、なるべく測りながらアタリをつけた
・紙がくしゃっとしている方で、いつもより細やかなグラデーションが出来た
・影と陰を意識する事ができた
●上手くいかなかった点
・円柱の形が歪
・円柱の陰の捉え方が難しく、なかなか立体的にならない
・境界線が難しいです…
■どのような点を向上させたいか
的確な陰影を取れるようになりたいと思っております。
まだデッサンの回数が少なく、これから数を重ねて経験を積んでいこうと思うのですが、現時点での改善点・意識する点をお教え頂けたら幸いです…!
■デッサンの所要時間
180分
でんどん さん、初めまして。長く伸ばした紙のレイアウト、なかなか粋です。まずは構成力に感服いたしました。次に、丁寧に陰影を拾っている点、モチーフをよく見ていることが分かります。だから、紙のザラザラがそれほど気になりません。これは、紙のザラザラが、トイレットペーパーの質感になりかかっているからだと思います。
形、陰影が出来てきた方は、次は質感を考えていくと良いと思います。質感というと、組み合わせモチーフで、金属と布、ガラスとブロックなど、全く違う質感のモチーフを組み合わせて描いてみると、とても分かりやすく、いい勉強が出来ると思います。今回の場合は単体ですので、直射光と陰影の質感の違いについて、考えてみましょう。直射光では、トイレットペーパーがざらざらして見えると思います。陰影の部分では、トイレットペーパーの質感が、幾分しっとり沈んで見えると思います。その違いを出すと、更にリアルなデッサンになるでしょう。
テクニックとしては、擦り込みを行います。擦り込み技法は、質感に合う部分にのみ使うのが正解。(どこもかしこも擦り込むのは、質感オンチのすることです。)ケント紙に描いた場合は、わざとタッチを荒らしたりして、直射光の部分のザラザラ感を作って行くことになります。
端的に申し上げましたが、質感は触覚と連動します。触ったり、タッチの違いや擦り込みで、色々な質感の実験をしたりして、質感というものに慣れていくことをまずはお勧めします。