投稿者:美大行きたいマン さん (18歳・高校3年生/デッサン歴1年/美大受験)

■自己紹介・デッサンの目的
油絵科です。
デッサン力つけたくて描きました!

■頑張った点、上手くいかなかった点
構図を小さくしたのは狙いの一つで自分では気に入ってますがどうでしょうか?

■どのような点を向上させたいか
木炭で白バックに挑戦したのですがやっぱ背景あった方がいいですか?

■デッサンの所要時間
7時間

石膏像「ジョセフ」のデッサン

美大行きたいマン さん、初めまして。油絵科を志望しているのですね。陰影の深い、迫力のあるデッサンですね。中間調子も、美しく出せている。良い石膏デッサンだと思います。今回は、赤ペンで直すという対象ではないので、添削は省きます。

まず白バックに付いて。白バックというのは、白い虚空を想定して描く手法、現実の陰影と違う部分が出て来るので、白い虚空に合わせて「嘘」を付く必要が出てきます。白い虚空=絵画空間として、それに合わせた「リアル」に合わせるという言い方も出来るでしょう。それについては、少し知っているようですので、かなり成功していると思います。ただ、白い虚空が神聖なものに思え、なるべく汚さないという意識が出て来ると、なお良いと思います。

「構図を小さくした狙い」としては、左の余白を多く取って、顔を中心にしてフォーカスさせたかったのですね。肩を白くフェードアウトさせ、顔に集中させる工夫、成功していると思います。個々に付いてはそんなところですが、石膏デッサンでテーマを持って取り組むという姿勢を、何より評価します。私なら、石膏の質感と白さをテーマにして、舐めるように面を追ってみたいですが、もうそれをする機会はないと思っています。どんなデッサンでも、あなたのテーマを持って取り組むこと、これからも大事にしていって下さい。

大学に入ると、そのテーマは、石膏デッサンから外れて、個々人のものとなります。答えを出すのは、難しいですよ。今話題のAIで描く(いてもらう)作品、早速著作権とぶつかり合っています。私はこれを、人間の機械化だと捉えています。アートの最後の砦になるものは、人間でしか出来ないものになるような気がします。
https://jp.reuters.com/article/tech-art-idJPKBN2Q90BA

ただ、このことでもそうですが、様々の意見が出るでしょうし、自分の意図することがどう思われるかわからない、どう評価されるかもわからない。それでも、私はこう思うと言わなければ、立てない。それがテーマを持つというものだと思います。あなたに贈る言葉としては、テーマを持つ、そして常に自分の力でブラッシュアップし続ける、という事のみです。



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