投稿者:いよさん (16歳・高校1年生/デッサン初心者)
■自己紹介・デッサンの目的
はじめまして。
私は前々から美術系の道に進みたいと考えており、趣味でのイラストをよく描いていました。しかし、美術大学に進学したいと考える上でデッサンが出来なくては視野が、道が狭まってしまうと知り、デッサンを始めようと思いました。
絵画教室や予備校も将来的には考えていますが、まずは描かなくては!と思い、近くにあった鉛筆削りを描きました。
■頑張った点、上手くいかなかった点
・頑張った点
穴の表現、濃淡のバランス、鉛筆削りと机の影の境目、質感
・上手くいかなかった点
形状の正確さ(特に上面の持ち手の溝と、適当に描いてしまった机の影)、立体の辺の表現、輪郭、面の明るさの描き分け
全体的にもっと時間をかけて丁寧に描くべきだったのかな?と感じています。
■どのような点を向上させたいか
イラストを描き始めたときからずっと物のかたちを捉えることが苦手で、いつも輪郭が太くなってしまいます。今回のデッサンも例外ではなく、描き始めから苦戦しました。
どう描き始めればかたちを捉えられるのか、そもそも輪郭を描くことは正しいのかを知りたいです。
パースなどもまだちんぷんかんぷんですが、よろしくお願いします。
■デッサンの所要時間
105分
いよさん、はじめまして。良いデッサンです。コメントも、あなたの状況を、端的に分かりやすくお伝えいただき、デッサンの自己分析も申し分無いですね。絵画というものもコミュニケーションであるわけで、これらを拝見した感じでは、あなたは将来有望だと思います。是非、頑張っていただきたい!
驚いたのは、使い古した金属の質感表現です。鉛筆のザラザラした表情が、上手くハマっています。「パースなどもまだちんぷんかんぷん」な割には、ほぼ出来ています。「もっと時間をかけて丁寧に描くべきだったのかな?」というのは、境界線をもっと整えると、完成度がとても上がります。金属のザラザラに対して、影は擦り込んだ方が良いでしょう。劇的に見え方が変わるので、是非試してみて下さい。
「どう描き始めればかたちを捉えられるのか、そもそも輪郭を描くことは正しいのかを知りたい」
これは良い質問です。デッサンでは、骨格や構造ということが良く指摘されると思いますが、元になるものを大きく捉えていくことが求められます。人だったら文字通り骨が先、肉や服など細部へと描き進めます。この場合、赤ペンで描いた立体を先に描いていくのが、セオリーです。輪郭はもちろん必要ですが、角度が変われば輪郭も変わる、でも構造は変わらないですから、どちらが重要でどちらに注目するべきか?お分かりでしょう。
構造理解、そもそも簡単に分かれば、私も含めデッサンをしている人間は世の中を渡って行きやすくなると思いますが、そうはならないので、これは難しいということもご理解ください。だから、良く見る、深く見るという観察力が、デッサンではとても大切になります。どうぞ、この調子で研鑽を積まれます様。