差出人: ころさん(15歳・高校1年生/デッサン1ヶ月/美大受験)

メッセージ本文:
ガラスの質感の出し方がわかりませんでした。
また、線がまがってしまいます。
美大志望なのですが、これ位の絵でも美大受験の予備校に行っても大丈夫なのでしょうか?

(30分)

ガラスコップのデッサン

初めまして。私の先生の発言を思い出します。目の前にコップを置いて、「これはコップだ。これはガラスだ。これはでもなんだ?存在とはなんだ?」と問いかけられました。「なんか難しいな~。」と当初は思っていましたが、これは哲学の基礎、「存在を表現する」美術の基礎ですね。

私は、目の前のものを見て、感じて、その感動を何とか表現したい、伝えたい思う人が、その道の専門に進むべきだと思っています。多くの人が「技術」を入り口にしていきますが、もちろん上手くないと進学できない訳ですけれども、それまでやったことが「美術」ではなく「技術」だったことに気付いて、いづれ愕然とすることになります。専門にしてきた人間の多くが、そういう気付きを通過せざるを得なかった。上手くても感動のない作品、下手でも感動のある作品があります。間違いなく、後者が「美術」です。

デッサンも、目の前のものに迫りたいと描いている内に、ぱっと世の中が明るくなるような気持になります。描いている内に存在に目が開けてくる、当たり前だった世界が新鮮で感動的な世界に思えてくる。その感受性と、身に付けた表現力が自分の可能性を拓くことが、デッサンの本質だと思います。方法論だけでは、いつまでもそれが見えてこない。

テクニカル的には、まず垂直水平を押さえ、中心軸を捉える、質感は反射をシャープに描く、透明感は透けている向こう側を丁寧に追います。予備校では、このような進学するための「技術」を仕込んでくれます。結果は、あなた次第。しかし、これから始めるあなたには、それが本質では無いことを、「熱血!」的にお伝えしたいと思いました。

ガラスコップのデッサン

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