クロッキーとは早描きの事です。20分以下の短時間で行います。
1時間で1枚デッサンするよりも、3枚クロッキーをした方が画力は上がります。
ただ「じっくり見て描く」という目を養う練習も必要なので、デッサンとクロッキー、バランスよく行ってください。
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1
全体の構図を考えます。
ギリギリまで大きく配置することが大切です。
ここで腰から足先、腰から頭へと「骨」をつなぎ、繋がり具合やずれ具合を、確認しましょう。
1分 |
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2
次に、それぞれのパーツを肉付けします。
太い線で一気に塗りだすように、明暗や量感を付けます。
もちろん各パーツの、幅長さ太さなどを比較しながら進めていきます。
3分 |
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3
次にそれぞれのパーツを大まかにアタっていきます。
その時大切なのが、首肩腰肘膝などの関節のポイントです。
それぞれの位置を確認し、ポイントを直線で結ぶつもりで形作っていきましょう。
5分 |
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4
パーツそれぞれ陰や境目に、更に明暗を付け、大きな立体感を付けていきます。
まだ細かく描かないことが、大切。
10分 |
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5
細部を描いて行きます。
髪の質感、服の素材感、体重のかかり方、特徴的な表情に狙いを絞って描きます。
タッチの使い分け、線の強弱などで、それぞれの違いを明らかにします。
15分 |
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6
着衣の人物は、服と肌を描き分けることが大切です。
ここでネリ消しの登場。ハイライトを入れ、肌や服を更に描きます。
遠い方の手足は、余り描いていません。
短い時間内で、顔、手前の手足に集中し、距離感を出すためのテクニックです。
20分 |

20分終了。
クロッキーは短時間で行うので、全てを描き切るのは難しいです。
手前にあるもの、魅力的だと感じる部分、色の濃い部分など、最初に「ここを描こう」と狙いを決めてスタートしてください。
かと言って体のパーツ一部だけ描いてもバランスを欠きます。枚数をこなしてバランス感覚を養ってください。
クロッキーは画力だけでなく、芸術的な感性も育ててくれます。