投稿者: 皐月 さん(17歳・高校3年生/デッサン歴3年)

メッセージ本文:
石膏デッサンをすると、調子がグラデーションになってしまいます。しかし細かく見ようとするとバラついてしまいます。
参考作品のようにどっしりとした量感、立体感、石膏の質感を捉えつつ単調でない表現をするにはどうしたら良いでしょうか。

(14時間分)

石膏「ゲタ胸像」のデッサン

初めまして。量感、立体感、石膏の質感を捉えつつ単調でない表現をするにはどうしたら良いか?う~ん、欲張りな質問ですね。それは、簡単ではありません、それが簡単に出来たら「儲けられる方法というものがあり、それを知れば誰もが大金持ち」と近いものがあります。ぼちぼち、苦労して習得していってください。

単調になるという意味が、「部分の描き込み」と「大きな面を出すこと」が一致しないということであるなら、上面、側面、下面を「厳密」に整理して描いてみて下さい。もう一つは空間的に考えて、近距離、中距離、遠距離を整理することです。こちらの方が、質問の意図に近いかもしれません。白バックに近い遠距離の場所をことごとく、白に近づけて薄くしてみて下さい。空間が、今までよりずっと広く表現できるはずです。

私も、背景を付けて描くのは難しいので、まずは白バックで描くべき、と指導を受けてきました。でも、それは間違いだと思っています。白バックというものは、撮影スタジオぐらいしか実現しません。つまり白バックとは、現実と違うバックを「想定」して、「計算」して描くことになるので、実は普通に背景を付けるより難しいのです。白に近づけて薄くした部分は、今一度「計算」して、遠すぎず近すぎず距離を調整して、描き加えて見て下さい。

石膏「ゲタ胸像」のデッサン

 



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