投稿者:たちおさん(47歳・会社員/デッサン初心者)

■自己紹介・デッサンの目的
子供(4年生)が絵は好きと言いながらも、マンガキャラばかり描き、アニメ的な書き方(輪郭線を書いて塗り潰す)から抜け出さないので、マンガと絵の違いを見せたくてデッサンを始めました。
今回が5作目です。陶器、ガラス、金属、といった硬い質感のものから始めており、徐々に柔らかい物を描こうと思っています。今回は革に挑戦しました。
尚、画用紙を使っています。本サイトにて画用紙に対するご指摘が有ることは存じ上げますか、私がデッサン始めるにあたり、子供が提供してくれたものなので、敢えて使っています。ご了承下さい。

■頑張った点、上手くいかなかった点
革と布(パッチの部分)の差、表面と内側の差は上手くいったと思っています。但し、古びた革のザラついた感じが出ませんでした。又、ビンやコップから形が複雑になり、陰影の付け方が解らなくなり手が止まる所もありました。

■どのような点を向上させたいか
質感の違いを表現したい。とくに柔らかいものが難しい。

■デッサンの所要時間
5時間くらい

野球のグローブのデッサン
初めまして?ですね。そうですか、教育熱心なパパですね、子どものために自らが絵の実践をしてみせるなんて!素敵です。でもね、うちの子の場合は、好きな絵の描き方しかしません。ご本人が、輪郭線に頼る描き方だけではどうしてもこれ以上上手く描けない、という気付きがあって初めて、自分で方法を探し始めるのじゃないでしょうか?子どもだけじゃなく大人も、間違えていることを指摘しても、タイミングが悪ければ反発しかしない!?ホント、指摘されたくて来てるんだろ!と言いたくなりますが、まあご本人が素直に頷けるタイミングはご本人に拠るとしか言いようがありませんので、ここはお互いじれったい思いを噛みしめて参りましょう。

第一印象として、画用紙のザラザラも鉛筆のタッチも見えない、マットな画面だと思いました。擦り込む技術をお持ちですね。ただ、ご要望の質感の違いを描くためには、今回はタッチが重要です。それも曲線のタッチです。先日、デモンストレーションで手を描いていて、曲線のタッチが抜群に質感を表現できることを再認識しました(手の皮とは、大分厚みが違いますが。)。少し、赤ペンでそのようなタッチを付けてみましたので、ご参考までに。特徴が出ていると感じる箇所を、重点的にこのようなタッチを付けていくと、皮の質感がとても上手く表現できると思います。

質感について補足しますと、紙の質感(ケント紙はツルツル、画用紙はザラザラ)と、鉛筆の質感(種類の硬い柔らかい、描き方の寝せる立てる、タッチの表情)と、モチーフの質感とあります。紙と鉛筆も、モチーフの質感に近いものを選んだ方が、上手く質感を表現出来ることは言うまでもありません。ザラザラの画用紙に、ツルツルのモチーフを合わせて、質感が上手く行かないとお聞きになる投稿者が続出しているために、画用紙を選ばない旨伝えることが多いのですが、画用紙だからダメと言っている訳ではありません。タオルとか、素晴らしく上手く表現できるはずです。古びた皮のザラついた感じも、画用紙の質を利用することが出来ます。

もう一つ補足しますと、質感は特徴を捉えることが一番大切です。どういう紙で、どういう鉛筆で、どういう塗り方でと、テクニックは言えますが、肝心なのはモチーフのどこに、それらしさが現れているかを見つけて、描写出来るかどうかです。特徴を感受することは、技術でカバー出来ることではありません。ヒントは、触覚です。これもご本人の気付きなので、ヒントしか差し上げられませんが、質感を上手く表現したかったら、触って探すことです。

野球のグローブのデッサン



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