
初めまして。ええっ、理系の大学から、イラストレーターに転身?もったいないと思うのは、失礼ですね、あなたがやりがいを感じて、新たな人生を歩もうとしているのですから。
練習方法も、手に入れられる方法を出来るだけ盛り込んで、自主練プログラムを組んでいます。理性的な印象、受けました。ただ、自分の作ったものを客観視する機会や、現場の横のつながりはこれからでしょうか。
デッサンもとても理性的に描けています。このデッサンに足りない点は、質感とタッチです。リンゴの滑らかな質感を出すためには、まずは滑らかな紙質を選びましょう。それから、タッチを使って、立体感を追いながら、模様も描きながら、リンゴの質感も出して行きます。タッチは、薄い鉛筆も重ねて、微妙な陰影や色のグラデーションを出します。
あなたは、ゲームイラスト等のイラストレーター志望でしょうか?デッサンをして分かったと思いますが、線やタッチは絵だけにしかないものです。写真には、線やタッチは無いでしょう?絵だけにしかないものを考え研ぎ澄ます、これもデッサンの大切な練習要素です。
絵で生計を立てることのやりがいですが、難しい質問です。
まず絵の場合、絵を描くことにやりがいがあることが先です。自分が絵を描く動機ですね。そういう人の中から、生計を立てられる人が出てくるのが、自然だと思います。
ゲームイラスト等のイラストレーターの場合、ものすごい数の描き手がいます。上手いのは当たり前、絵として良いと思えるレベルで、就職や仕事がもらえる状況でしょう。その他のイラストでも、画力上げる+人脈をつくる、作家性を極めて、本の装丁家とかから声がかかるようにするとか、「営業」の方が必要になってきます。
アウトサイダー・アートとは、それと対極のような世界です。上手い下手関係なし、彼らが良く生きるために必要な行為をして、出来たアートです。行為の圧倒的な集積は、見る人に相当なインパクトを与え、作家として対価を得ている人もいます。私は、快適に生きるための手段として、それを行っているところに理性を感じるのですが、アートを目的にして作られたものというより、生きがいの副産物のように感じています。こちらは、絵を描くやりがい充分、うらやましくも感じます。
絵の描くやりがい、生計を立てるやりがい、それぞれ作り手が選択し、試行錯誤しながら、自分で作って行く世界だと思います。まずは、あなたがどうしたいか?ということであり、実際に行動してみることだと思います。