投稿者: 将来は漫画家さん (14歳/中学3年生/デッサン1作目)
■自己紹介・デッサンの目的
将来は漫画家になりたいのですが、今までキャラクターをぼちぼちと描いてきてなんだか基礎画力がないような気がしたことと、美大、藝大に行きたいと漠然と思い出したのでデッサンを始めてみました。
私立美大はやはり高いとわかっているので、高校は一般の公立に行こうと考えています。
■頑張った点、上手くいかなかった点
写実は自然の光を写し取ることだと思いすぎてリアルさが無いような気がします。今はとりあえず全体を描こうと細かい模様は描き(け)ませんでした。
また、暗いところはドス黒く、光の所はパッキリ、という絵が好きなのでそれは少し意識しました。
■どのような点を向上させたいか
描きこむところがこれ以上分からなく手を止めつつ少し整えて完成としました。
描きこみと時間のかけかた、また模様を描く時はどう意識すればいいか、など初歩的なところから気になった点教えて頂きたいです。
それとこれは私情なのですが、これは中学生として合格ラインでしょうか?まだ伸びると自分には期待していますが少しばかり心配です。
■デッサンの所要時間
80分
将来は漫画家さん、お疲れさまです。高校受験のためのデッサンですね。まだ一作目、一枚一枚大切にして、デッサンの基礎を固めて下さい。
まず、高校受験で出されるモチーフ・デッサンは、どれだけモチーフに迫れているかが問われます。分かりやすく言えば、モチーフらしさ(今回はりんごらしさ)が出せているかどうかです。りんごらしい形、りんごらしい色、りんごらしい模様、りんごらしい肌感が表現できましたか?
形は、りんごです。しかし色は、赤を通り越してもっと濃い色になりました。模様が無いので、これはりんごのような何かです。りんごは、最初に描くには、少し難しかったかも知れませんね。デッサンにおいて、光を捉えることは重要です。そのため、最初は白いモチーフで練習することをお勧めします。
「描きこみと時間のかけかた」
→出来るだけ早く、大きく明暗を付ける。出来れば、残り時間いっぱい描き込む。
「模様を描く時はどう意識すればいいか」
→リンゴは、縦向きに模様が付いています。模様に沿えば、タッチの入れ方が分かりやすいと思います。
「それとこれは私情なのですが、これは中学生として合格ラインでしょうか?まだ伸びると自分には期待していますが少しばかり心配です。」
→1作目ですから、判断材料を欠きます。私の指導経験では、技法から入るほど、モチーフを観察出来ない→描写出来ない傾向があります。素直に見て、素直に描く視点を大切にして下さい。